作曲家 古関裕而さんをモデルとしたNHK朝ドラ「エール」が高視聴率となっていますが、若き古関さんが影響を受けた人物として巨匠 山田耕筰(耕作から改名)が出てきます。

古関裕而

日本歌曲の名曲を数多く作られ、合唱界にも馴染みのある山田耕筰がドラマで見られることだけでもうれしいのに、その役柄を、先日お亡くなりなった志村けんさんが演じているのにも、とても感動しました。

山田耕筰
山田耕筰がモデル 小山田耕三役の志村けんさん

Wikipediaによると、山田耕筰の合唱曲は、

  • 『Die Herbstfeier〈秋の宴〉』(作詞:エドゥアルト・メーリケ) – 1912年、ベルリン王立高等音楽学校の卒業制作として作曲。
  • 『梵音響流』(『巴里仏国寺に捧ぐる曲』改題)
  • カンタータ『聖戦讃歌 大陸の黎明』
  • カンタータ『沖縄絶唱譜』
  • カンタータ『天理教教讃頌譜 教祖』
  • 秋の歌 – 昭和23年度全国児童唱歌コンクール(現 NHK全国学校音楽コンクール)課題曲

ということになってましたが、童謡や歌曲の編曲も含めると膨大な数になるのでしょう。高校や大学の校歌も数多く作曲されてますので、そのほとんどは合唱アレンジで在校生に歌い継がれているはずです。

作詞:Edmund Blunden 作曲:山田 耕作

これは補足ですが、山田耕筰は関西学院中学部に在籍され、その後、東京音楽学校(現東京藝術大学)声楽科を卒業します。
また、グリー香川の黎明期にご指導をいただいた故・林雄一郎先生は、山田耕筰に師事し、彼のすべての歌曲を合唱曲に編曲してほしい、という名誉ある依頼を受けています。

朝ドラ「エール」には、古関裕而さんが早稲田大学の応援歌『紺碧の空』を作曲したエピソードが出てきますが、それまでの第一応援歌は山田耕筰の作品だったようですね。

日本の音楽界に絶大な影響を与えた山田耕筰ですが、私生活もかなり破天荒だったようです。そもそも女性好きで、猥談も多かったようですし、かなりモテたようですね。

声楽家の永井郁子と結婚したものの、すぐ別の女性と関係を持ち、翌年最初の離婚をすることになったそうです。
そしてこれが、パトロンの三菱財閥総帥・岩崎小弥太を激怒させ、日本初の交響楽団の解散にまで発展してしまったそうです。

いやあ、やはり超一流の芸術家は、私のような小物とは全く違って波乱万丈な人生を送ってますよね。
我々は男声合唱団なので、女性には奥手な人が多いのですが、まだ独身組には山田耕筰を見習って、音楽にも恋愛にもダイナミックに活動してほしいと思います。

スポンサードリンク