5月25日、全日本合唱連盟が今年の全部門の合唱コンクールを中止すると発表しました。ほぼこうなるだろうと予測はしていましたが、実際に決まってしまうと中学生や高校生の卒業メンバーがとてもかわいそうになりました。

合唱に限らず、高校野球も総体もすべて中止なのですから仕方ないといえばそうですが、自分のことを振り返るに、やはり高校3年生や大学4年生時の練習やステージ本番は、とても印象深いものがありました。

世界の合唱文化は、過去にペストやスペイン風邪の大流行があっても無くなることがなかったので、コロナごときにその文化そのものが衰退するとは思えません。しかし、ワクチンや薬が充実する数年の間は、今まで通りの活動ではなく、何とか工夫を凝らして、再び大勢で声を合わせれる時代につなげなくてはいけないと思います。

グリークラブ香川では、練習を自粛し、今年の定期演奏会も中止としました。ただ、来年春には全四国男声合唱フェスティバルの高松開催を予定してますが、高齢メンバーが多数を占めるこのステージでは、その開催可否について他団と念入りに話し合う必要があろうと思われます。

全国的に見れば、合唱活動ができないということで、合唱団を辞めてしまう人が増えるでしょう。また、大失業時代が来ることはほぼ確実なので、資金的に活動が続けられない方も出てくると思われます。

指揮者やピアニストの先生方も、技術を披露できる場が減り、収入を得る手段も制限されますので、業界の発展にもたいへんなブレーキがかかると思われます。

いずれにしても、コロナに負かされるだけではダメで、逆にIT技術を駆使して、合唱だけでなく音楽全般が飛躍的に発展することを祈っています。