もうかなり常識になりつつありますが、音取りをピアノやキーボードを叩くことなく、自動演奏した録音を聞いて覚える手法があります。
カワイのスコアメーカーや世界標準と言われる海外ソフトのFinale、シベリウスなどが有名ですが、それぞれに一長一短があり、また各ソフトにグレードが分かれており、どれが一番というのは一概には言えません。
グリー香川では、10年以上前からスコアメーカーシリーズを使用しており、今は最新版のスコアメーカーZEROプラチナム(最上位モデル)で音取り音源を作成してます。これは今までのように買い切り価格ではなく、毎月か毎年の支払いになりますので、あまり使用しない方は直前のVer.11の方がよいかもしれません。
ZEROの良いところは、ボーカル音源を選択すれば、バーチャルボイスで歌ってくれることです。残念ながら英語やその他外国語は上手に発音してくれませんが、日本語ならヤマハの初期のボーカロイド程度には歌ってもらえます。
また、編集前にソフトに楽譜を読み込ませるのですが、その精度が格段に上がってました。以前のバージョンでは、ピアノ伴奏などは読み込みミスがひどく、結局は最初から音符を手動で打ち込んだほうが早かったくらいです。
そして今後バージョンアップしたとしても契約期間中は常に最新バージョンに無料でバージョンアップできることです。
ということで大変便利な時代になりましたが、問題はこれらのソフトを使いこなすには、音楽の知識とパソコンの知識の両方がある程度要求されるところ。またZEROプラチナムになりますと初年度で2万円近い出費、次年度からでも約15,000円の契約料が必要なところです。
音取り程度ならプラチナムの2/3ほどの料金であるスタンダードモデルでも大丈夫ですが、ピアノ伴奏などを自動で上手に演奏させたり、合唱部分も細かい指示などには制約があるようです。
ちょっと頭の固い指導者だと、”自分で鍵盤叩くのが音取り、こんなものに頼るのは堕落だ!”などと怒りだしそうですが、ただでさえ合唱人口が減っている世の中ですので、少しでも障壁を無くしてあげることが大切ですよね。
なお、団員のなかで音取り音源を作れる人がいない、という団は、有料になりますが、作成代行(合唱各パート、ピアノ伴奏のみ)も承りますので、遠慮なくご連絡ください。